ねらい

富士山レーダーや気象衛星による観測、首都圏外郭放水路など、都市を水害から守ろうという対策が進められていることを知る。

内容

台風や梅雨の集中豪雨などによる水害。水害を少なくするためにどのようなことをしてきたのでしょう。1959年、濃尾平野を襲った伊勢湾台風。死者5000人をこえる史上最悪の被害がきっかけとなり、台風の進路を早く知る対策が求められました。困難な工事を乗り越え、1964年に富士山頂につくられたのが富士山レーダー。それまで観測できなかった遠方の台風の位置がわかるようになりました。1977年、気象衛星ひまわりの打ち上げによって、台風の動きや規模がより詳細にわかるようになりました。気象予報以外の水害への備えもあります。「首都圏外郭放水路」は地下に作られた洪水対策のための巨大施設です。洪水になりそうなとき、あふれる水を取り入れ、地下50メートルにある直径10メートルのトンネルに流し、一時的にためておきます。そして、川の水位が下がったときに放水します。こうして都市を水害から守ろうとしているのです。

台風などによる水害への対策は?
水害の被害を減らすための対策を紹介します。
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