ねらい

冷やし方の違いによって結晶の大きさや模様が変わる実験を見て、再結晶について興味・関心をもつ。

内容

日本で最も普通に見られる火山岩の1つ、安山岩。薄く削って顕微鏡で見てみましょう。大小さまざまな鉱物の結晶。偏光フィルターを通して見ると、あざやかな色が現れます。黄色やピンクに見える結晶は輝石。色が白や黒に変わって見えるのは斜長石です。細かい結晶が集まっているところがあれば、大きな結晶もあります。しま模様は、結晶が少しずつ成長したことを物語っています。どうして結晶の大きさに違いができるのか、実験で確かめてみましょう。サリチル酸フェニルという薬品を使います。あたためたガラスの上に置くと、とけて液体になります。これを冷やしながら、サリチル酸フェニルの粉末を加えると、結晶ができはじめます。温度の条件を変えて、結晶のでき方に違いが出るか比べてみます。ゆっくり冷やしたものに比べて、急に冷やした方は、結晶が細かくなります。鉱物の結晶には、岩石ができるときのようすが刻み込まれているのです。

鉱物結晶と結晶のでき方
鉱物結晶の大きさや模様に違いが生じる理由を、冷やすスピードを変えて再結晶させる実験によって説明します。