オニヤンマのあしには、獲物を捕らえるための秘密が、ある。後ろあしを電子顕微鏡で見てみよう。あしの先には２本の鋭い爪がある。また、爪と同じ方向にたくさんのとげも生えている。とげの生えている向きは、それぞれの足で違っている。前あしは後ろ向き、中あしは内向き、後ろあしは前向きだ。６本のあしを虫かごのように丸めると、とげは全て内側を向く。これで獲物を捕まえて離さないんだ。こうして他のトンボやセミなど大きな昆虫も捕まえる。