ねらい

磁界中につるしたコイルに電流を流す実験を行い、磁界の向き、電流の向き、電流が受ける力の向きの関係を理解するとともに、その向きの関係は「フレミングの左手の法則」で表すことができることを知る。

内容

エナメル線を巻いたコイルをブランコのようにつるしてコイルを挟むようにU字形磁石を置く。コイルの両端を乾電池につないで回路をつくり電流を流すと、コイルが押し出されるように動いた。コイルは押し出される力を受けている。この力は、コイルに流れる電流と磁石による磁界が関係していると考えられる。そこで、磁石のN極とS極を入れ替えて磁界の向きを反対にする。コイルは、さっきと反対向きの力を受けている。今度は電流の向きを変えてみよう。導線をつなぎ変えて電流の向きを反対にする。コイルは前の方に押し出される力を受けている。ここまで実験した結果をまとめる。この磁界、電流、力の向きの関係は3つとも違うように見えるけど、実は同じなんだ。左手の指で表すと、左手の人差し指は磁界、中指は電流、親指は力の向きになる。この関係を「フレミングの左手の法則」という。

電流が磁界から受ける力
コイルをブランコのようにつるして、そばにU字形磁石を置く。コイルに電流を流すとコイルが動いた。これは、どういうことだろう?