ねらい

朝鮮半島から伝えられた道具から、他国とのつながりやリーダーのもつ力を考えます。

内容

今から2300年ほど前、鉄や青銅(せいどう)でできた道具が朝鮮半島(ちょうせんはんとう)から伝えられました。鉄の刃(は)をつけた斧(おの)は、石の刃の斧よりも早く木を切りたおすことができました。また、鍬(くわ)や鋤(すき)などの農具も、木だけでできたものより、はるかに効率的でした。鉄の道具の威力(いりょく)におどろいた人びとは、大工道具のかんなや、つり針、矢じりなどさまざまな道具に、鉄を使うようになりました。鉄器や青銅器をつくるには、専門の知識と技術を持つ職人が必要です。職人を育て、思うままに道具や武器をつくらせ、人びとにあたえることができたのは富と力をもつリーダーだけでした。鉄器や青銅器は、リーダーの権威(けんい)を表すものでもあったのです。

弥生時代に伝わった金属器
鉄や青銅(せいどう)でできた道具は便利なだけでなく、リーダーの権威(けんい)を表しました。
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