ねらい

卑弥呼が、邪馬台国という30ばかりの小さなクニを支配していたことがわかる。

内容

約1800年前。日本は倭とよばれていました。たくさんの国にわかれ、争いをしていました。この時代の様子を知る数少ない手がかりが、中国で書かれた歴史書です。当時の日本には卑弥呼とよばれる女王がいて、中国と交流があったと書かれています。卑弥呼は「邪馬台国」を治める女王でした。1000人の召使いに身の周りの世話をさせた、と記されています。卑弥呼は占いやまじないが得意で、天候を予想したり、豊作や戦の勝利を祈ったと考えられています。卑弥呼が治める邪馬台国は、争いを続ける国々のひとつでした。しかし、しだいに邪馬台国を中心とするまとまりが生まれてきました。卑弥呼について書かれていることは少なく、なぞに包まれています。卑弥呼が治めた「邪馬台国」は、どこにあったのか。近畿地方にあったという説や、九州地方にあったという説など、さまざまです。卑弥呼は247年に中国に使いを送り、その後亡くなったといわれています。

中国の歴史書にみる「卑弥呼」
日本が倭とよばれていた今から約1800年前、この時代を知る記録に「魏志倭人伝」とよばれる中国の歴史書がある。そこに、卑弥呼の名が記されている。