ねらい

古墳から出土した埴輪から当時の人びとの生活がわかる。

内容

今からおよそ1700年前、古墳(こふん)時代がはじまりました。古墳には、大きな力で人びとを治めた王や豪族(ごうぞく)がほうむられました。その古墳からは、埴輪(はにわ)が見つかっています。埴輪とは、土を焼いてつくられたもので、多くは筒(つつ)の形をしていました。古墳のふちなどにぎっしりとならべられました。その後、埴輪は複雑な形のものがつくられるようになります。人や動物、建物など、さまざまな形の埴輪が、古墳をかざりました。こちらは「相撲(すもう)とり」、そしてこちらは神に仕える「巫女(みこ)」です。これは、かぶととよろいを身につけ、刀に手をそえた「兵士」。そして、王や豪族(ごうぞく)の宮殿(きゅうでん)とも考えられる「建物埴輪」。屋根に魚の文様(もんよう)がえがかれています。埴輪から、当時の人びとのくらしのようすを知ることができるのです。

埴輪
古墳時代、多くの古墳には有力な王や豪族がほうむられていた。その古墳から、さまざまな形の埴輪が数多く出土している。埴輪から当時のくらしなどが見えてくる。