ねらい

天皇や豪族が、自分の権力の大きさを示すために、大きな墓をつくったことがわかる。

内容

今から1700年ほど前、3世紀の終わりから7世紀にかけて盛(さか)んにつくられた古墳(こふん)。その地域(ちいき)を支配していた王や豪族(ごうぞく)が、死んだ後も自分の力を示すために、墓としてつくらせたものです。全国に広く分布しています。中でもいちばん大きな古墳が、大阪府堺(さかい)市にある大仙(だいせん)古墳です。長さ486メートル。丸と四角を組み合わせた形から、前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)とよばれています。この巨大な墓に眠(ねむ)っている人が誰なのか、はっきりとは分かっていません。しかし、その大きさから当時いちばんの権力者(けんりょくしゃ)だったと考えられています。1日に1500人が働いても、15年はかかる大工事でした。古墳の大きさは、そこに眠る権力者の力の大きさを示しているのです。

古墳時代
王や豪族の墓として3世紀の終わりから7世紀にかけて盛んにつくられた古墳。古墳の大きさは、そこに眠る権力者(けんりょくしゃ)の力の大きさを示しています。