ねらい

聖武天皇が、仏教の教えによって、当時の世の中の不安を取り除き、国を守ろうと考え、国分寺や国分尼寺を全国につくったことがわかる。

内容

724年、聖武天皇(しょうむてんのう)が即位(そくい)します。奈良時代、仏教で国を治めようとした天皇です。聖武天皇が即位した後、日本中でさまざまな災いが起こりました。地震(じしん)、凶作(きょうさく)、そして九州から全国に広がりをみせた伝染(でんせん)病。貴族(きぞく)による反乱も起こりました。聖武天皇は、次々(つぎつぎ)と起こる災いは、国を任されている自らの責任であるとなやみます。そして、その救いを「仏教」に求めたのです。聖武天皇は、741年、国分寺、国分尼寺(こくぶんにじ)をつくるように命じました。国分寺、国分尼寺は、全国につくられました。さらに743年、聖武天皇は、国をあげての大事業に取り組むことを決めました。それは奈良に大きな仏像をつくることでした。

聖武天皇と仏教
724年聖武天皇が即位した頃、地震や疫病などの災いが起る。聖武天皇は仏教に救いを求め、全国に国分寺や国分尼寺を建立、総本山の奈良・東大寺には大仏をつくった。
関連キーワード:
聖武天皇仏教国分寺