ねらい

鑑真は、日本に来るまでのあいだにさまざまな困難(こんなん)があり、それを乗り越えて戒律を教えに来日したことがわかる。

内容

奈良(なら)時代、仏教を広めようと中国から日本を目指した僧(そう)・鑑真(がんじん)。しかし、当時、中国では外国への旅は禁止されていました。また日本と中国をへだてる海はあらく、多くの船がそう難(なん)しました。旅は命がけでした。743年、56歳(さい)の鑑真は日本へ向かうため船をつくります。しかし役人に見つかり失敗しました。それでも再び挑戦(ちょうせん)。今度はそう難してしまいました。さらに2度、どちらも役人に見つかり失敗しました。5度目の挑戦でやっと船出に成功しますが風にふかれて、はるか南の島まで流されてしまいました。やがて63歳になった鑑真は目が見えなくなります。最初の試みから10年たった、753年、鑑真は遣唐使(けんとうし)の帰りの船にかくれて乗りこみ、ようやく日本にたどりつきました。鑑真66歳の時でした。

鑑真の旅
奈良時代、仏教を広めようと、日本に向かった僧・鑑真。中国は、外国への旅を禁止していた。いくども難破にあうが66歳で日本に着く。来日には10年の月日がたっていた。
関連キーワード:
鑑真仏教奈良時代