ねらい

平安時代の貴族のくらしがどのようなものであったかがわかる。

内容

まりをけり合う“けまり”。華やかな貴族の遊びです。優雅に見える貴族も、多くの決まり事にしばられた生活をしていました。平安京のおくまったところにあるのが、天皇がくらす「内裏」です。貴族は、毎日「内裏」に通い、仕事をしていました。貴族には、税をどう集めるか、地方の国をだれに治めさせるかを決めるなど、さまざまな仕事があります。また、昔からの行事を行うことも大切な仕事でした。これは、ある貴族が実際に使っていたものです。黒い点は、内裏の建物の柱です。決まり事をまちがえないよう、儀式の流れを予習しました。人形を流し災いをはらう行事、「ながしびな」。内裏での行事のひとつでした。その後、女の子の人形遊びと結びついて今の「ひなまつり」に形をかえていきました。満月をながめて楽しむ月見や星に願い事をする「七夕」も平安時代の行事がもととなっています。1000年以上の時をこえ、平安時代の行事が、受けつがれています。

貴族のくらし
貴族の生活は、決まりごとにしばられていた。毎日「内裏」に通い、仕事をした。また、さまざまな行事も行われた。今に伝わる行事の中には、このころに生まれたものもある。