ねらい

清少納言が、宮廷や世の中のようすを随筆として「枕草子」に書きあらわしたことがわかる。

内容

平安時代、紫式部が「源氏物語」を書き始めたころ、もう一人、才能を現した女性がいます。清少納言です。清少納言は、天皇の后に教育係として仕えていました。そこで感じたことを気の向くままに書きつづったのが「枕草子」です。 にくらしいもの。急いでいるときにやって来て長話する人。軽くあつかえる人なら「後で」と言えるけれど、気が引けるほどりっぱな人の場合は、そうもいかず、なおのことにくらしい。およそ300の文章がおさめられた「枕草子」。そこには、清少納言がするどい感性で見つめた平安時代の季節や自然、人びとの気持ちが生き生きとえがかれています。

清少納言
紫式部が源氏物語を書きはじめた頃、才覚を現した清少納言。約300の文章が収められている枕草子は、季節や自然の移ろい、人びとの思いなどを書いた随筆として知られる。