ねらい

江戸時代の終わりごろ、日本のまわりの海にやってきた外国船のようすを知り、中でも日本に影響(えいきょう)を与えたのがペリーが率いるアメリカの艦隊であった。

内容

江戸時代の終わり、日本の海では、外国の船が多く見られるようになりました。外国船は木でつくられていたため、船が腐るのを防ぐ黒い塗料がぬられていました。人びとはこれらの外国船を「黒船」とよびました。黒船の中でも日本に一番衝撃をあたえたのが、ペリーが率いてやって来たアメリカの軍艦でした。江戸時代にえがかれた「黒船来航風俗絵巻」です。ペリーの軍艦を見物に来た人びとのようすがえがかれています。最初はおそれていた江戸の人びとも、時間がたつと共に恐怖が興味へとかわっていきました。「異船見物無用」。黒船見物を禁止する立て札です。幕府が禁止するほど多くの人びとが集まったのです。絵巻には、ペリーの似顔絵や黒船の絵を売る店のようすもえがかれています。江戸の人びとがペリーに対して好奇心を寄せていたことがわかります。ペリーの黒船がやって来たことは、江戸の人びとに、時代がかわっていくことを感じさせました。

黒船
江戸時代の終わりのころ、さかんに外国の船が日本周辺に出没するようになる。外国船は、黒くぬられていることから黒船とよばれていた。黒船は時代がかわる前ぶれだった。
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