ねらい

勝が咸臨丸(かんりんまる)でアメリカにわたったとき、その国力の高さに驚き、帰国後、坂本龍馬に西洋に負けない国づくりの重要性を訴えたことがわかる。勝海舟が西郷隆盛と話し合い、江戸城(えどじょう)を新しい政府軍に明けわたしたことがわかる。

内容

勝海舟。江戸時代の終わり。日本をかえようとした人物です。1853年、ペリーが日本にやってきて、開国を要求します。日本は開国へ向かっていきます。そうした中、勝は1860年「咸臨丸」を操縦してアメリカにわたりました。立ちならぶ高層ビル。「今、日本は国の中で争っている場合ではない」。日本に帰った勝のもとに坂本龍馬が訪ねてきました。勝は龍馬に「西洋に負けない国づくりが必要だ」と言います。龍馬は勝を「日本第一の人物」だと伝えています。1867年「大政奉還」、その直後に出された「王政復古の大号令」。幕府は倒れ政治は新しい政府に移りました。しかし幕府による政治を望む人びとが反乱を起こし、戦いは江戸にせまろうとしていました。勝は、新しい政府軍を指揮していた西郷隆盛と話し合います。2人は、江戸城を新しい政府へと明けわたすことを決めます。勝はその後の政府でも重要な役に付き、76歳でこの世を去りました。

勝海舟
江戸時代の終わり、幕府の役人として日本をかえようとした人物、勝海舟。アメリカにわたり、最新の文化に触れる。新しい政府に実権が移り、その政府でも重要な役につく。