ねらい

薩摩藩と長州藩がなぜ同盟を結ぶことになったかが分かる。

内容

江戸時代の終わり、1864年。薩摩藩と長州藩が、激しくぶつかりました。しかし、この対立している2つの藩は2年後、手を組みました。「薩長同盟」です。そこには坂本龍馬の活躍がありました。龍馬が考えたのは2つの藩のあいだで物を「取り引き」させることでした。長州藩に薩摩藩の武器を。薩摩藩に長州藩の米を。必要なものを取り引きさせ、敵対する2つの藩を近づけたのです。1866年「薩長同盟」が結ばれました。薩摩藩の実力者、西郷隆盛。桂小五郎、後の木戸孝允。そこに坂本龍馬が加わり約束が交わされました。これは長州藩の桂小五郎が「薩長同盟」の内容をまとめた手紙です。「戦いが起こったときは、双方、お互いに協力しあう」と、約束しています。そして、この手紙の裏には龍馬が内容にまちがいはないことを証明する文章と署名が記されています。「薩長同盟」の成立で、「幕府を倒そう」とする動きが、大きく前進していくことになります。

薩長同盟
幕末、大きな力を持つ薩摩藩と長州藩は、国のあり方をめぐり対立していた。対立していた2つの藩が手を組むことになる。薩長同盟の成立で、幕府を倒す動きが加速していく。