ねらい

江戸幕府が260年間にどのような権力を手にして、どのように衰退していったか、きっかけとなる出来事や時代背景などがわかる。

内容

1603年。徳川家康が江戸に幕府を開き、日本を支配するしくみをつくっていきました。幕府の許可なく城を修理することができないなど、大名の行動を取りしまりました。また、1637年におこった「島原の乱」の後、キリスト教のとりしまりを強め、「鎖国」を行いました。幕府による政治は安定し、江戸幕府は長いあいだ繁栄を続けました。その繁栄をたびかさなる自然災害がおそいました。幕府の力は弱まっていきます。さらに、1853年、ペリー率いる黒船がやってきます。外国との貿易がはじまると生糸などの品が不足したり物価が上がったりして、人びとのくらしは苦しくなりました。また、幕府にかわり「天皇中心の新しいしくみをつくろう」とする動きが激しくなっていきました。この時、十五代目の将軍となったのが、徳川慶喜です。慶喜は将軍になって1年ほどで政権を朝廷に返しました。ここに、約260年続いた徳川による幕府が幕を下ろしたのです。

江戸幕府・260年の歴史
1603年に江戸に幕府が開かれ、以後約260年間、江戸幕府が続くことになる。新しい政府ができるまで、15代にわたって徳川将軍が政治を動かしていった。