ねらい

明治政府が、政治の方針として天皇中心の国づくりをすることを、五箇条の御誓文によって示したことがわかる。

内容

江戸幕府(えどばくふ)が、政権(せいけん)を朝廷(ちょうてい)に返したあと、天皇(てんのう)のもと、新たな政府がつくられました。この新しい政府がまず行ったのは、国が目指す方向を示すことでした。「五箇条の御誓文(ごかじょうのごせいもん)」です。その第一条。「広く会議をおこし、万機公論に決すべし(ひろくかいぎをおこし、ばんきこうろんにけっすべし)」これは、「人びとの声を大事にして、優れた意見を取り入れ政治を行おう」という意味です。日本が、それまでの幕府と藩(はん)を中心とした政治ではなく、西洋の文明を取り入れ、天皇中心の近代的な国として進んで行こうという決意が示されたのです。

五箇条の御誓文
江戸幕府が政権を朝廷に返したのち、天皇のもとに新たな政府がつくられた。この新しい政府が、国の目指す方向を示したのが「五箇条の御誓文」だ。
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