ねらい

岩倉使節団が、およそ2年あまりかけて世界の国々をまわり、進んだ外国の文化を学んだことがわかる。

内容

誕生(たんじょう)したばかりの明治政府は、西洋に学ぼうとアメリカ、ヨーロッパに船を出すことを決めます。政府の役人や留学生など100名をこえる「岩倉使節団」です。岩倉使節団は、1871年、明治4年11月に日本を出発。まずアメリカを訪問(ほうもん)し、その後イギリスに向かいます。イギリスに滞在(たいざい)した後、ヨーロッパ大陸にわたった使節団は、フランス、ベルギー、オランダ、ドイツ、ロシア、デンマーク、スウェーデン、イタリア、オーストリア、スイスを訪問しました。ヨーロッパの国々をまわった後、完成したばかりのスエズ運河を通り、インド洋から東南アジアの海をへて、日本に帰りました。2年におよぶ旅で西洋の文明や文化を目の当たりにした使節団。使節に参加した人びとは、その後の日本の発展(はってん)に大きな影響(えいきょう)をあたえました。

岩倉使節団の航路
明治政府は西洋に学ぼうと、1871年、米国とヨーロッパへと100人をこえる「岩倉使節団」を派遣した。2年間にわたっての使節団の旅は12か国にもおよんだ。
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