ねらい

明治政府がどんな「富国強兵」策(さく)をとったかがわかる。

内容

明治の夜が明けたころ、できたばかりの政府は、西洋に追いつこうと「富国強兵」に取り組みました。国を豊かにして、強い軍隊をつくる政策(せいさく)です。「富国強兵」を進めるために、政府は国が経営する工場を次々(つぎつぎ)とつくっていきました。群馬県の富岡製糸場(とみおかせいしじょう)です。1872年に日本ではじめてつくられた製糸工場です。蒸気(じょうき)で動くヨーロッパ式の機械300台が設置されました。兵器をつくる工場もできました。ここでは、大砲(たいほう)をつくっています。明治の中ごろになると、国だけでなく、民間の会社が経営する工場もできます。さらに鉄道も全国に広がっていきました。こうして明治の日本は、国のおくれを取りもどそうと急速にかわっていったのです。

富国強兵
明治政府は西洋に追いつこうと、国を豊かにし、強い軍隊をつくる「富国強兵」の政策をかかげる。製糸工場・兵器工場の建設など、日本は急速にそのすがたをかえていく。