ねらい

義満が、勘合を使った日明貿易によって銅銭を手に入れ、室町幕府(むろまちばくふ)を繁栄させたことがわかる。

内容

平安時代の終わりから鎌倉時代にかけ日本は中国からたくさんの銅銭を輸入しました。それまで人びとは必要なものを持っているものと交換して手に入れていました。そこに銅銭が使われるようになります。お金によって物の売り買いは簡単になり、商売がさかんになりました。しかし、元が日本に攻めてきたり。日本と中国のあいだの海に海賊が現れ、勝手な貿易をしたり。中国との貿易はとだえてしまいます。1336年、京都に室町幕府ができました。三代将軍足利義満は海賊を取りしまり、中国との正式な貿易を復活させました。この時、中国は明でした。明は正式な貿易船と海賊船とを見分ける方法を用意していました。それは、「勘合」という方法でした。日本の船が港に着くと、わたされていた書類を中国側に見せます。それが台帳と一致すれば、正式な貿易相手としてみとめられたのです。この日明貿易によって、義満は銅銭を大量に手に入れ、権力を強めていきました。

中国との貿易(平安~室町時代)
平安時代の終わりから鎌倉時代にかけて、日本は中国からたくさんの銅銭を輸入した。お金によって物の売り買いが簡単になり商売がさかんになった。