ねらい

日本が、歴史上、朝鮮半島とさまざまな交流や関係をもってきたことがわかる。

内容

今から約2400年前。朝鮮半島や中国大陸から多くの渡来人が日本にやってくるようになりました。弥生時代のはじまりです。弥生時代を代表する九州の吉野ヶ里遺跡からは、鉄器や青銅器などが出土しています。その後も、渡来人は仏教や漢字などを日本に伝えました。これは、朝鮮から伝わった技術でつくられた仏像、「飛鳥大仏」。朝鮮半島との交流はその後も続きました。しかし、戦国時代を経て日本を統一した豊臣秀吉は、勢力を広げようと朝鮮半島にせめこみました。中国・明を征服しようとしたのです。そのため、朝鮮の国土はみだれ、多くの人びとが殺されたり日本に連れ去られたりしました。秀吉にかわって天下をにぎった徳川家康は朝鮮との関係を大切にしました。江戸幕府の将軍がかわるごとに、朝鮮通信使とよばれる400人をこえる大使節団が九州から江戸まで何か月もかけて旅をしました。「鎖国」時代でも、朝鮮の人びととの交流は続いていたのです。

朝鮮半島と日本
約2400年前、中国大陸や朝鮮半島から渡来人とよばれる人びとが日本を訪れる。以来さまざまな形で日本に影響をあたえたことが出土する遺跡や文化財から見られる。