ねらい

弥生時代の銅鐸にえがかれている絵から、日本人がどのように生活をしていたかがわかる。

内容

今からおよそ2400年前の弥生時代。日本では米づくりがさかんになりました。このころの人びとのくらしぶりを、今に伝えるものがあります。それは「銅鐸」です。この国宝の銅鐸には絵がかかれています。イノシシを弓矢で射る人。まわりを5匹の犬が取り囲んでいます。2人がかりで杵をつき、臼の中の米を脱穀しています。床の高い建物もかかれています。これは米をたくわえる倉庫です。弥生時代になると、人びとは収穫した米を保存するようになりました。そのほか、この銅鐸にはトンボの絵もかかれています。トンボは水田の害虫を食べるなど、弥生時代の人びとになじみの深い昆虫でした。こうした銅鐸は祭のときに使われたり、釣るして鳴らすなど、身近な生活の道具だったと考えられています。そこに残された絵が、はるか2000年以上前の人びとのくらしを今に伝えてくれるのです。

弥生時代のくらしを伝える銅鐸
弥生時代になると、米づくりがさかんになる。このころのくらしぶりを今に伝えるものが「銅鐸)」である。動物、杵使い、高床式倉庫、トンボなどがえがかれていて。
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