ねらい

沖縄に残る豪族たちのグスクや琉球王国の王のグスクである首里城が世界遺産に登録されていることがわかる。

内容

日本の南にある沖縄。豊かな自然と独特の文化が残っています。およそ700年前、沖縄では豪族(ごうぞく)たちが争っていました。この石垣は、グスクとよばれる豪族たちの城の跡です。豪族たちは高台にグスクを築き、敵の攻撃に備えました。沖縄の各地に残るグスクがユネスコの世界遺産に登録されています。1400年代、こうした豪族は統一され琉球(りゅうきゅう)王国となりました。その王のグスク「首里城(しゅりじょう)」です。石垣はまがりくねった独特の形をしています。首里城の建物は太平洋戦争で失われていましたが、今では復元されています。琉球王国の王の肖像です。金・銀・さんごでかざられたこの冠(かんむり)は、中国の皇帝からおくられました。琉球王国は中国や日本、東南アジアの国々などと貿易を行い、大いに栄えました。「琉球」とよばれていたころのおもかげを今に伝えていることから、2000年に世界遺産となりました。

『琉球』を伝える世界遺産
沖縄本島南部を中心に分布する豪族たちの城跡、グスクが世界遺産に登録されている。琉球王国の王のグスク「首里城」もそのひとつ。かっての琉球王国の繁栄を物語っている。