ねらい

人形浄瑠璃が、人形の巧みな動きによって江戸時代の人びとの人気を集めていたことがわかる。

内容

江戸(えど)時代に人びとの人気を集めた芸能、人形浄瑠璃(にんぎょうじょうるり)。今も日本の各地で上演されています。新潟(にいがた)県柏崎(かしわざき)市に今も残る人形浄瑠璃です。ここでは1人の人形づかいが人形を小気味よく動かします。江戸時代のはじめ、人形浄瑠璃がさかんになりはじめたころそのままのすがたです。大阪の文楽座(ぶんらくざ)で使われる人形です。衣装(いしょう)を取ると人形を3人で操(あやつ)るようすがよくわかります。兵庫県淡路島(あわじしま)に伝わる人形浄瑠璃です。人形の仕かけを見てみましょう。目や眉(まゆ)は指で動かします。目を閉(と)じたり、睨(にら)みつけたり。眉を上下させることもできます。中には変身する人形もあります。口は裂(さ)け、頭に角が生え鬼(おに)になりました。人形浄瑠璃では、こうしたさまざまな人形が、たくみなつかい手に操られ、人びとを楽しませてきたのです。

人形浄瑠璃のしかけ
江戸時代に人気を集めた芸能、人形浄瑠璃は、今も各地で上演される。人形は一人の人形づかいが1体の人形を操るものから3人で操るものまであり、動かし方はさまざまだ。