ねらい

佐賀県のブランド牛「佐賀牛」を育てる農家の仕事を見る。また畜産が佐賀平野の農業とも結びついていることを知る。

内容

佐賀県の北西部では牛をたくさん育てています。中でもよい肉がとれる牛・黒毛和種は、北西部の山あいで多く飼われています。赤身の間に白い脂が細かく入った肉が高級品とされ、特に質の良いものは「佐賀牛」というブランドで販売されます。玄海町の農家、中山裕さんは29棟の牛舎で2400頭の牛を飼っています。牛舎では、床におがくずを敷いたり、換気扇をまわして新鮮な空気を入れたりして、清潔さを保つ工夫をしています。さらに与えるエサにも気を配ります。牛が若い間は、稲わらや牧草など繊維質のエサを多く与えて胃を鍛えます。ある程度牛が成長すると、トウモロコシや大豆など栄養が豊富なエサで太らせるのです。牛に与える稲わらは佐賀平野の農家からわけてもらったもので、かわりに中山さんの牛舎からは牛のフンを肥料として佐賀平野に送っています。佐賀県の農業はこうしてつながっているのです。

牛を育てる/めざせ!佐賀博士
全国でも有名な佐賀の牛肉。農家はどのようにして牛を育てているのだろう。