ねらい

普段飲んでいる身近なお茶。佐賀県には大きな茶の産地があることや、歴史的に茶の栽培と深い関わりがある地域であることを学ぶ。

内容

佐賀県は「お茶」と深い関わりがあります。今から800年あまり前、栄西というお坊さんが中国から茶の種を持ち帰りました。その種をまいたと言われる場所のひとつが吉野ヶ里町にあります。また嬉野市(うれしのし)には、お茶の天然記念物があります。高さ4メートルの巨大なお茶の木です。江戸時代にこの地へ移り住んだ吉村新兵衛という人物が植えたといいます。以来、嬉野ではお茶の栽培が盛んになり、全国有数の産地になりました。佐賀県のお茶の生産量は全国8位です。茶畑では5月、農家が新芽を摘み取ります。夏までに3回刈り取りますが、最初に摘む「一番茶」は新茶と呼ばれ、特に人気があります。収穫した葉を蒸気でむし、機械でもんでお茶の成分が出やすくします。乾燥させると、お茶のできあがりです。嬉野市では、昔ながらの手作りによる「釜炒り茶」や、葉を発酵させて「紅茶」なども作られています。

佐賀の茶文化/めざせ!佐賀博士
茶畑が広がる嬉野(うれしの)をはじめ、佐賀県にはお茶との関わりが深い場所がたくさんある。