ねらい

佐賀県は日本で初めて磁器が作られたところであることを知る。また有田焼に代表される焼き物がどのように作られているのかを学ぶ。

内容

佐賀県西部にある有田町は焼き物の町として有名です。毎年開かれる有田陶器市には100万人を超えるお客さんが集まります。焼き物には大きく分けて「陶器」と「磁器」の2種類があります。主な違いは焼くときの温度で、1000度から1300度で焼く陶器は、たたくと鈍い音がします。1300度以上の高い温度で焼く磁器はたたくと金属のような澄んだ音がします。有田焼は磁器にあたり、透き通るような白い器に色とりどりの美しい絵付けがされているのが特徴です。磁器は「陶石」というガラスと同じ成分を含んだ白い石から作られます。今からおよそ400年前、朝鮮半島出身の李三平という人が有田で質の良い陶石を発見。日本で最初の磁器を作ったと言われています。陶石を14時間かけて粉々に砕き、水に溶かして粘土をとります。ろくろを回して成形し、一度低い温度で焼いてから下絵をつけます。これを1300度で本焼きすると磁器のできあがりです。

焼き物と佐賀県/めざせ!佐賀博士
今から400年ほど前、佐賀県有田町で焼き物の一種「磁器」が作られ始め、のちには海外にも輸出された。