ねらい

私たちの生活をささえるエネルギーに興味・関心をもち、佐賀県でのエネルギー利用や生産の変遷を知る。

内容

孔子をまつる多久聖廟があることで有名な多久市。ここでは昔、エネルギーのもととなる石炭がとられていました。蒸気機関車を動かしたり、鉄を作る時に使われる石炭は、かつてエネルギーの中心的な存在でした。多久市や大町町では40年ほど前まで石炭がとられていました。昭和35年には一年間に300万トンの石炭を生産。米作りとならんで佐賀県の大きな産業でした。多久市出身の高取伊好は、鉱山開発で手にした大金で生まれ故郷に立派な図書館や大きな集会所を寄付しました。しかし、佐賀県での石炭の生産はその後減っていきます。必要とされるエネルギーが時代とともに変わったのです。昭和40年代には自動車に乗る人が急速に増え、石油がエネルギーの主役になりました。昭和50年には九州で最初の原子力発電所が玄海町に建設されました。しかし平成23年におこった東日本大震災を契機に、太陽光発電や風力発電などが注目されるようになりました。

佐賀県のエネルギー/めざせ!佐賀博士
佐賀県はかつて石炭の大きな産地だった。その後、使われるエネルギーは時代によって変わっていった。