ねらい

消防署の地図記号の由来を知る

内容

消防署を表すこの地図記号。そのもとになったものは、これ「さすまた」。かつて火事を食い止めるために使われていた道具です。時は江戸時代。「火消し」と呼ばれる今の消防署のような仕組みがありました。大変!火事です。「さぁー、どいた、どいた!火事ならまかせろぃっ!」 まず、1人が屋根の上に「まとい」を立てました。これを目印に消火活動が始まります。「えいっ、えいっ!」 火事の現場では…「さすまた」で、柱を次々にたおし、家をこわしていきます。江戸時代の家は紙や木でできていたので、火事がおきると燃え広がるのはあっという間。当時は消防車などはなく、ポンプも人の力を使ったものだけ。そこで「火消し」たちは「さすまた」で家をこわし、火が燃え移るのを防いでいたのです。「さすまた」は、火事を食い止める象徴(しょうちょう)的な道具。「火事を絶対に消す!」 そんな思いが、この記号にこめられているのかも知れません。

消防署の地図記号の由来
火消しの道具「さすまた」に由来する消防署の地図記号を説明します。