ねらい

縄文時代、佐賀県の人々がどんな暮らしをしていたのか、遺跡から見つかった出土品などを手がかりに知る。

内容

佐賀市にある東名(ひがしみょう)遺跡で、今からおよそ7千年前の編みカゴが見つかり、復元された。エジプトのピラミッドよりも古い時代の人々が作ったものだ。カゴの中にはなんと当時のドングリも入っていた。この編みカゴは、木を薄く削ったものを編んで作られている。ところがこの時代はまだ金属の道具が使われていない時代。ではどうやって木を削ったのか、その答えは佐賀県北部の伊万里市にそびえる腰岳にあった。山を登ると、黒曜石という黒い石が落ちている。溶岩が急速に冷えてできた石で、ガラスのように鋭く割れる性質がある。縄文時代の人はこの黒曜石を割って、ナイフややじりを作ったのだ。腰岳の黒曜石は西日本各地はもちろん、海をへだてた沖縄や韓国からも見つかっている。

縄文土器の時代/めざせ!佐賀博士2
縄文時代の佐賀県はどんなところだったのか。7千年前の編みカゴや黒曜石などを手がかりに見ていきます。