ねらい

開国したばかりの明治日本が、進んだ西欧文明に触れるために大使節団を派遣し、真摯に世界と向き合った姿をみる。

内容

明治時代の初め、岩倉使節団がアメリカ、ヨーロッパへ派遣されました。代表は岩倉具視。のちに総理大臣となる伊藤博文など4人の副使もいました。副使のひとり、山口尚芳(ますか)は佐賀県武雄市の出身です。今日は1年10ヶ月をかけて世界を一周した岩倉使節団を見ていきます。使節団が派遣されたのは、今からおよそ140年前。アメリカまで船で3週間以上かけて太平洋を渡りました。一行はサンフランシスコに上陸。さらに一月半かけてアメリカ大陸を横断。首都ワシントンでグラント大統領に、明治天皇からの国書を手渡しました。この長旅は相当大変だったらしく、山口は大隈重信に宛てた手紙の中で「とても寒く、大統領にあうまでの17日間は体調を崩してしまった」と書いています。使節団の詳しい記録を残した人物も、佐賀県出身の人です。弘道館の教師だった久米邦武です。彼は膨大な記録を「米欧回覧実記」という書物にまとめました。

世界を見聞せよ!/めざせ!佐賀博士2
明治の初め、世界を一周し、欧米の進んだ文化を見聞した岩倉使節団。その中には重要な働きをした2人の佐賀県出身者がいた。