ねらい

身近にあるキャラメルなどの洋菓子が、佐賀県出身の2人の努力によって日本に広まったことを学ぶ。

内容

スーパーマーケットのお菓子売り場。チョコレートやキャラメルなど、様々なお菓子がならんでいます。こうした「洋菓子」は明治時代以降、2人の佐賀県出身者が日本に広めました。森永太一郎は1865年、伊万里市で生まれました。6歳の時、商人だった父親が病気で亡くなり、伯父のもとで焼き物を販売する仕事を学びます。19歳で上京し、横浜の店で働くようになりました。しかし売り上げは厳しく、店は借金を抱えてしまいます。これをなんとかしようと太一郎は焼き物をアメリカに運んで売ることを思いつきます。しかし言葉も通じず、思ったようには売れませんでした。このまま日本に帰るわけにはいかないと悩んでいたとき、アメリカの子ども達が口にする洋菓子に目がとまりました。そしてレストランやパン屋で働きながら、洋菓子の作り方を学びました。およそ10年後、帰国した太一郎は東京に小さな工場を開きました。

菓子作りにかける/めざせ!佐賀博士2
森永太一郎と江崎利一。2人の佐賀県出身が日本に洋菓子を広め、やがて日本屈指の菓子メーカーを作った。