１９９２年、ＰＫＯ協力法が制定されました。この法律によって、自衛隊も戦闘に加わらないことを条件に、国連の平和維持活動・ＰＫＯに参加できるようになったのです。２０１１年７月、長らく内戦状態だったスーダンから独立を果たした南スーダン。この時自衛隊は、PKOの一員としてインフラが整わない南スーダンに赴き、道路の補修や居住用施設の設置などを行いました。PKO以外でも、自衛隊が海外に赴き、救助を行うこともあります。２０１５年、ネパールで発生した大地震。建物が倒壊し、多くの市民が生活の基盤を失う中、自衛隊は毛布やテントなどの物資を届け、医療救助活動を行いました。世界には、紛争や貧困、飢餓に苦しんでいる国がたくさんあります。その中で、平和主義を掲げた日本が、いかにして世界平和に貢献すべきか、それが日本の課題です。