ねらい

将軍を助ける最高の位である執権を北条氏が代々(だいだい)引き継ぎ、幕府の実権を握っていたことがわかる。

内容

源氏と平氏の戦いを終わらせた源頼朝。頼朝は、1192年征夷大将軍になりました。頼朝が鎌倉に開いた幕府が「鎌倉幕府」です。その後、源氏の将軍は3代で終わります。かわって幕府を率いたのが執権という職についていた北条氏でした。北条氏が力をつけたのは、北条政子が頼朝の妻となっていたからです。二代将軍源頼家、三代将軍実朝はどちらも政子の子です。執権のもと、有力な武士が幕府の政治を行いました。この執権という職を代々北条氏が引きつぎました。1274年、元がせめてきました。時の執権は北条時宗。わずか18歳で執権となった時宗は日本の運命をせおい、元に立ち向かいます。2度にわたる元の攻撃から日本を守った時宗。しかし、戦った武士たちにご恩となる土地を十分にあたえることができませんでした。武士たちはしだいに幕府に不満を持つようになります。1333年。北条氏はほろぼされ、鎌倉幕府はその幕をとじることになります。

執権・北条氏
源頼朝が開いた鎌倉幕府。源氏の将軍は3代でとだえる。次に幕府を率いたのが北条氏。2度にわたる元との戦で日本を守ったが、勢力はおとろえ、鎌倉幕府は幕をとじる。