ねらい

戦争によって、国民が生活していくために必要な日用品や衣料品が、どのようになったかがわかる。

内容

1930年代、日本は資源や土地を求めて中国に勢力をのばしました。戦争がはげしくなると、生活物資が不足していきました。これは陶器でできたアイロン。鉄などが兵器に使われたため、陶器でつくられました。竹でつくられたヘルメットです。ヘルメットも竹が使われました。竹でつくられたランドセル。ランドセルは主に豚の皮でつくられていました。革も、兵士のくつなどに使われるため、ランドセルには使えなくなったのです。1941年、太平洋戦争がはじまると物資の不足は深刻になり、砂糖、塩、米などは、国の決めた量しか買えなくなりました。また、衣料品も買うことができなくなりました。これは、国が配った「衣料切符」です。この券12点で長そでシャツ1枚、6点で半そでシャツ1枚、というように、決められた点数分の券と品物を交換しました。やがて、毛布やタオルといった生活用品も、決められた分しか手に入れることができなくなっていきました。

代用品と衣料切符
戦争がはげしくなると、軍需品の生産が最優先とされた。さまざまな形の「代用品」が生まれる。砂糖などは配給制にり、切符で衣料を手に入れるなど制約が多くなっていった。
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