ねらい

過疎地域の暮らしから人口分布のかたよりがもたらす問題について考える。

内容

徳島県美馬市木屋平(こやだいら)地区。標高1000m級の山々に囲まれています。かつての主な産業は林業と農業でした。最盛期の1955年には6500人が暮らしていましたが、2013年4月現在の人口は793人。65歳以上の高齢者が半数以上です。ここに暮らす高齢者にとって、一番の悩みは交通の便が悪いこと。村には、バスが一日3便のみ。そこで登場したのが、地元のNPOが行っている予約制の送迎タクシーです。料金は1kmあたり130円です。NPOには住民の4割が参加しています。高齢者に負担のかかる農作業の代行や、かつて地域で行っていた道路の掃除など、地域に必要な支援を幅広く行っています。

過疎地域のくらし
過疎地域である徳島県の木屋平地区では、地元のNPOが高齢者を支援する様々な活動を行っています。