ねらい

地理的な条件と地域の産業の関わりについて知る。

内容

関東地方では、海に面した地域で鉄鋼や石油化学などの重工業が発展しました。港があるため、鉄鋼石や石油など重量のある原料を運びやすいためです。また消費地に近く製品を輸送するのに便利なことから、自動車などを作る機械工業も発展しました。しかし、都心の人口増加に伴い、臨海部に住宅地や商業地が増えると、工場を広げることが難しくなります。そこで都心から移転する工場が増えてきます。移転先となったのが、栃木県や群馬県などの内陸部です。広い土地を確保しやすい上、高速道路の整備により、短時間で製品を東京に輸送することができるようになったからです。特に、たくさんの工場から部品を集めて組み立てる機械工業では、高速道路沿いに工場があると便利なのです。

関東の工業地域の変化
高速道路の整備などにより、関東の内陸部の工業地域が発展してきています。