ねらい

伝統行事には地域の自然条件が関わっていることを知る。

内容

山形県西川町大井沢中村地区。積雪は毎年2m以上、東北有数の豪雪地帯です。その昔、雪に閉ざされる冬には、医者もなく、幼い子どもが、命をおとすことも少なくなかったといいます。毎年2月、「山の神様おんび」という行事が行われます。山仕事の安全と五穀豊穣、そして、子どもたちの成長を地域全体で祈ります。子どもたちは、ご体を背負うと、集落32軒を回ります。「山の神様来ましたー」村の人たちは、ひとつ成長した子どもたちを、心待ちにしていました。「山の神様来ましたー」「山の神様来ましたー」家の人「えらいえらい、丈夫で一生懸命勉強してな。」「山の神様おんび」が、子どもたちと地域の人たちをむすびます。

山の神様おんび
東北の豪雪地帯に伝えられてきた、子どもたちの成長を願う伝統行事を紹介します。
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