ねらい

輸出品を特定の品目にたよることの弊害について考える。

内容

アフリカ州の西側、ギニア湾に面した国ガーナです。チョコレートの原料になるカカオの栽培が盛んです。イギリスの植民地だった時代。取引価格の高いカカオで利益を得ようと大規模な農場が作られたからです。1957年の独立後もガーナは輸出品の多くをカカオに頼ってきました。しかし、農作物の価格は年によってまちまちなため、人々の生活は安定しません。「今年の収入は6000円にもなりません。家族が多くて満足に食べさせられません。子どもを学校に行かせられません。」国の経済を長くカカオに頼ってきたガーナですが、最近では、金の鉱脈や油田が見つかったことから、中心となる産業が変わり始めています。

ガーナの輸出品
ガーナはイギリスの植民地だったころからカカオの栽培が盛んで、今も主要な輸出品のひとつです。また近年では金や原油も輸出しています。