ねらい

優雅な生活を送っていた貴族の生活を農民たちが支えていたことを学ぶ。

内容

奈良時代、有力な豪族は、「貴族」という位の高い役人となり、政治に参加する仕組みがつくられました。これにより、豪族が支配していた土地や人々は、国が直接支配することになりました。地方は国や郡に分けられ、都から役人を派遣しました。中央の政治がすみずみまで行きわたるようにしたのです。 さらに、農民が国に納める税の制度も整えました。租は、稲のとれ高のおよそ3%を納めます。調は、織物や地方の特産物を納めます。庸は、年に10日間都で働くか、布を納めます。こうしたことが、税として農民の負担となったのです。また、農民は、兵士として国を守る役目も果たさなければならなくなりました。

農民を支配した貴族
奈良時代に登場し、平安時代に栄華を極めた貴族。その優雅な生活が、過酷な労働を強いられる農民の犠牲の上に成り立っていたことを説明する。
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貴族調