ねらい

金閣は三階だての建物のそれぞれの階に、貴族、武士、仏教文化の特徴が取り入れられていることを学ぶ。

内容

京都、北山で黄金に光り輝くのが、金閣です。世界遺産に指定され、年間500万をこえる人が訪れています。建てたのは、足利義満。室町時代に最も力を持った将軍で、各地の守護大名を従えていました。その上、貴族に対しても大きな力を持っていました。その力の象徴が金閣です。3階建ての建物で、2階と3階部分には金箔がはられています。かつて行われた修復工事では、およそ20万枚の金箔が使われました。金閣の1階には、戸をつり上げ、部屋に光や風を取りこむための「しとみ戸」があります。しとみ戸は、主に貴族の建物で使われていました。2階には、武士の建物のつくりが見られます。内と外を仕切るのは、しとみ戸ではなく「引き戸」です。扱いやすくて場所をとらない引き戸は、機能重視の武士の家で使われました。そして3階。丸みを帯びた窓は、お寺の建物のつくりです。義満が作った金閣は、貴族、武士、寺、それぞれの文化を取り入れた建物でした。

金閣
室町三代将軍足利義満の力の象徴、金閣。貴族文化の影響を残し、武士や寺のつくりなども取り入れられている。
関連キーワード:
足利義満金閣