ねらい

毎年のように水害に悩まされていた岐阜県海津市(ぎふけんかいづし)周辺のくらしを、川の大工事により救ったヨハネス・デレーケについて知ろう。また、水とたたかい、低い土地の弱点を克服(こくふく)してきた人びとの苦労と知恵を学ぼう。

内容

江戸時代、岐阜県海津(かいづ)市周辺は毎年のように水害になやまされていました。大雨が家や畑を押し流し、多くの農民が食べるものもなく死んでいったといいます。そんなこの土地のくらしを大きく変えたのが、1873年にオランダから招(まね)かれた技術者(ぎじゅつしゃ)、ヨハネス・デレーケでした。デレーケは、木曽川(きそがわ)、長良川(ながらがわ)、揖斐川(いびがわ)という3つの大きな川が合流し、ひんぱんに洪水(こうずい)をおこすこの地の対策(たいさく)をまかされました。調査をもとに、デレーケは川の流れそのものを変えてしまうという大工事を提案します。25年をかけて工事は完成し、洪水は大きく減(へ)りました。

デレーケの治水工事 ~低い土地のくらし 水とのたたかい~
水害に苦しんでいた岐阜県海津市(ぎふけんかいづし)周辺で、オランダ人技術者(ぎじゅつしゃ)デレーケが川の大工事を行い、水害は激減しました。