ねらい

標高およそ1000メートルの高地にある、群馬県(ぐんまけん)の嬬恋村(つまごいむら)。すずしいい気候が米作りに向かず、昔は畑も少なかったというこの村が、どのようにして夏場のキャベツ栽培(さいばい)日本一の村になったのか。高い土地の気候を生かし、欠点を克服(こくふく)した人びとの工夫を知ろう。

内容

群馬県(ぐんまけん)の西に位置する嬬恋村(つまごいむら)。山の麓(ふもと)にはキャベツ畑が広がっています。村のほとんどが標高1000メートルの高地にあるため、夏でも平均(へいきん)気温は20度。すずしさを好むキャベツ作りにはうってつけです。しかし80年ほど前までは畑も少なく、村に仕事があまりありませんでした。多くの人たちが都会に出かせぎに出ていたといいます。そんな村が大きく変わるきっかけとなったのが、都市とつながる道路ができたことでした。キャベツに適(てき)した気候と、道路によって都会との距離(きょり)が短くなったこと。2つがかさなり、日本一のキャベツ産地へと成長することができました。

群馬県嬬恋村(つまごいむら)のキャベツづくり ~高い土地の農業~
高地にある群馬県嬬恋村は、すずしい気候に合う農作物を研究し、都市へつながる道路ができた結果、キャベツ栽培(さいばい)日本一の村になりました。