ねらい

昔の米づくりのようすから、機械がなかったころは、米づくりにはたくさんの人手と時間が必要だったことを知ろう。

内容

これは、昭和20年ごろの田植えのようす。このころ、米づくりの多くは人の手で行われていました。まずは、「田おこし」。「クワ」でほったり、牛に「すき」をひかせたりして田んぼをたがやしています。これは、土と水をまぜて、田んぼをたいらにする「代(しろ)かき」のようす。人が「大足(おおあし)」をはいて行います。昭和40年ごろ、機械が普及(ふきゅう)するまで、人の手と、馬や牛をつかった作業は続きました。田植えは、一株(ひとかぶ)ずつ手で植えています。手間も時間もかかる重労働でした。稲(いね)かりは、鎌(かま)をつかって手でかります。稲から「もみ」を外す脱穀(だっこく)には、昭和の初めから「動力脱穀機」が使われるようになりました。米づくりに機械がたくさん取り入れられるようになる昭和40年ごろまで、人が手間をかけてお米を作っていたのです。

昔の米づくり
昔の米づくり。昭和40年ごろ、機械が普及(ふきゅう)するまで、人の手と、馬や牛をつかった作業が行われていました。