ねらい

田んぼはお米を育てるだけでなく、ヘビやイモリ、ホタルやトンボなど、たくさんの生き物たちの住まいであることを知ろう。

内容

田んぼには、お米を育てるだけでなく、豊か(ゆたか)な自然を作り出す役目もあります。農薬や化学肥料(かがくひりょう)を使っていない田んぼには、多くの生き物が集まります。ヘビ、イモリ、タニシ、ドジョウ。絶滅(ぜつめつ)が心配されている、貴重(きちょう)なトウキョウサンショウウオもいます。こうした生き物をねらって、鳥たちもやってきます。夏の初め、日がくれると田んぼに現れるホタルは、きれいな水が流れる場所を好みます。秋には、トンボ。田んぼは、たくさんの生き物たちの大切な住まいなのです。しかし、その田んぼが今、減り(へり)続けています。米がつくられなくなった田んぼは、草が生いしげったあれ地になっています。田んぼがなくなると、たくさんの生き物たちが生きる場所を失います。田んぼがつくり出す豊かな自然を未来に残せるか、わたしたちも考えなければいけません。

田んぼがつくり出す豊かな自然
田んぼは多くの生き物たちのすまいでもあります。しかし、米をつくる農家が減り、田んぼは減り(へり)続けています。