ねらい

魚の数(かず)を増やすために行われている、栽培(さいばい)漁業について知ろう。

内容

香川(かがわ)県、瀬戸内海(せとないかい)に面した魚の研究所で、さわらの稚魚(ちぎょ)を育てています。稚魚とは、魚の赤ちゃんのことです。さわらの卵(たまご)を親からとり、人工的にかえします。自然の海では、さわらは生まれて1週間のうちにほとんどが食べられたりして死んでしまいます。大きく育つのは、10万匹(びき)に1匹(ぴき)といわれています。そこで、この研究所ではさわらの稚魚を8㎝の大きさにまで育ててから、海にもどしています。このような漁業を栽培(さいばい)漁業といいます。今から40年前、さわらは、たくさんとれていました。しかし、1986年を境(さかい)に、さわらのとれる量は、急激(きゅうげき)に減(へ)っています。これではいけないと、さわらの稚魚を育てる、栽培漁業を始めました。すると2000年以降(いこう)、少しずつさわらのとれる量が増(ふ)えてきました。

魚を育てる「さいばい漁業」
大切な海の資源(しげん)、魚を守るため、稚魚(ちぎょ)を育て、大きくなってから海にもどす栽培(さいばい)漁業を行っています。