ねらい

涼しい気候を生かした、青森県のりんご栽培(さいばい)の工夫を知ろう。

内容

青森県のりんごの生産量は、日本一。夏でもすずしく、昼と夜の気温の差が大きいため、りんごの実が引きしまり、甘(あま)みが増(ま)します。青森の寒い気候は、りんごに適(てき)しているため、明治時代からりんごの栽培(さいばい)がさかんに行われるようになりました。1 本の木に咲(さ)く花は、およそ6000。これを減(へ)らして、5分の1にします。花から実になると、せっかくでき始めたりんごの実を取ってしまいます。「実すぐり」という作業です。実の数を減らして、残した実に養分が集まるようにすることで、おいしいりんごを作るのです。残った実に、1つ1つに袋(ふくろ)をかけます。虫や病気から守るためです。10月、「葉もぎ」といって、まわりの葉を取ってりんごに日の光を当て、赤く色づかせます。11月、ようやく収穫。このように、手間をかけてりんごは作られています。

すずしい気候をいかした果物作り~青森のりんご~
りんごの生産量日本一の青森県。夏はすずしく、昼と夜の気温の差が大きい気候を生かして、寒さに強いりんごを栽培(さいばい)しています。