ねらい

新しい技術を取り入れた食料生産がどのように行われているかを学ぼう。

内容

2011年から、千葉大学と企業が共同で研究している植物工場をたずねました。建物の中、蛍光灯(けいこうとう)の光で野菜を育てています。土は使わず、養分をとかした水で栽培(さいばい)します。工場内に外の空気が直接(ちょくせつ)入らないため、害虫や病気の心配がなく、農薬は一切使いません。あらわずそのまま食べることもできます。天候に左右されず、計画的に、安定して野菜を出荷できるのが強みです。こうした工場は現在、全国でおよそ400か所。年々、増え続けています。消費者がたくさん住む大都市の近くに工場を建せつすることで、輸送(ゆそう)にかかる費用を節約できます。一方、工場を作る費用や電気代が高くつくという課題もあります。照明を蛍光灯からLEDに変え、電気代を節約するなど、生産コストを減らす研究が行われています。

工場で育てる野菜
工場で野菜を育てると、天候に左右されず、計画的に、安定して野菜を出荷できます。植物工場は現在全国におよそ400か所あり、年々増え続けています。