ねらい

愛知県常滑(とこなめ)市で、古くからさかんな焼き物の技術をいかして、トイレの便器がつくられていることを知ろう。

内容

愛知県常滑(とこなめ)市では、およそ1000年前から、焼き物が盛(さか)んに作られていました。工場では、トイレの便器をひと月におよそ8万個(こ)製造(せいぞう)。便器の作り方は、まず、原料を型に流しみ、乾燥(かんそう)させ、つやや色を出す薬をかけて、窯(かま)で焼きます。1週間かけてできたのが「泥(でい)しょう」という材料。スポンジを使って、表面のデコボコや傷(きず)をけずり、なめらかにしているのです。目のあらいスポンジからだんだん細かいスポンジへ、3種類を使い分けて表面を平らにしていきます。天井(てんじょう)近くを見てみるとせん風機の横からたくさんのきりが出ています。焼き物である便器は、乾燥させるときと焼く時に、少しずつ縮(ちぢ)みます。それを見こして全てを同じ大きさに仕上げなければいけません。常滑の街では、古くからの焼き物の技術(ぎじゅつ)を使ってたくさんの便器が作られています。

地域(ちいき)に根ざした工業製品~愛知・常滑(とこなめ)のトイレ~
愛知県常滑(とこなめ)市では、およそ1000年前から、焼き物が盛(さか)んに作られていました。トイレの便器を作る工場もあります。