ねらい

静岡県、浜松(はままつ)市では、木材加工の技術をいかしてピアノがつくられていることを知ろう。

内容

静岡県浜松(はままつ)市では古くから楽器作りが盛(さか)んです。ピアノは日本では100%、静岡県で作られています。浜松市にあるピアノ工場は、1900年に日本で初めてピアノを作りました。ピアノの部品のほとんどは木でできています。工場の創業者(そうぎょうしゃ)山葉寅楠(やまは・とらくす)は、浜松に昔から伝わる木材加工の技術(ぎじゅつ)をピアノ作りにいかそうと考えました。静岡県の北部には3000メートルをこす山々がつらなり、大きな森が広がっています。明治時代から、浜松市とそのまわりには木材を加工する工場などがたくさんできました。家を建てる木工は柱を組み上げる時、木と木を直接(ちょくせつ)つないでいきます。くぎなどを使わなくとも頑丈(がんじょう)に組み上がります。木工のこうした技術がピアノ作りにもしっかりと受けつがれ、浜松はピアノの大生産地となったのです。

地域(ちいき)に根ざした工業製品~静岡・浜松の楽器~
静岡県、浜松(はままつ)市では古くから楽器作りが盛(さか)んで、国産のピアノも浜松市で最初に作られました。